・・・NHK大河ドラマ


「樅の木は残った」・・江戸時代,伊達藩のお家騒動の中,幕府から藩を守った人々の物語、幕府・藩内に渦巻く人々の情念を描いた。
原作:山本周五郎  昭和45年 12月
 仙台伊達家藩主綱宗に突如隠居の命が下り、綱宗の側近であった四人の家臣たちが暗殺される。 事件の背後には幕府の大老、酒井雅楽守(うたのかみ)が。その狙いは伊達六十ニ万石の取り潰しである。それを期に、次々と伊達家に騒動が起こる。伊達藩取り潰しを謀る幕府、雅楽守の本意も知らず、その手先となって藩内で不穏な動きをする伊達兵部、兵部と対立する勢力の伊達安芸。様々な陰謀が交錯する中、ただ、ひたすらお家安泰のため力を尽くす家老・原田甲斐の生き様を描く。幕府と結び伊達藩乗っ取りを目論む兵部の謀略は次々と血なまぐさい事件を呼び起こしていく。全貌を察し、原田甲斐、伊達家存続のために、敵に近づき、汚名を身に受けながらも、巨大な陰謀に立ち向かう。

出演者・配役 出演者・配役
平幹二朗(原田甲斐) 伊達藩家老 北大路欣也(酒井雅楽頭) 伊達藩取り潰しを謀る幕府老中
森雅之(伊達安芸) 兵部と対立する勢力の長 佐藤慶(伊達兵部) 藩内で不穏な動き
尾上菊之助(伊達綱宗) 伊達家藩主
林成年(伊達忠宗) 伊達綱宗の父 金田竜之介(新妻隼人) 兵部の側近
三田和代(律) 甲斐の前の妻
吉永小百合(宇乃) 父を兵部によって失う・甲斐を密かに思う
田中絹代(津多) 甲斐の母
香川京子(くみ) 甲斐の妻
栗原小巻(たよ) 甲斐の恋人
藤岡琢也(雁屋信助) くみの兄 辰巳柳太郎(洞水) 僧侶
花沢徳衛(与五兵衛) たよの祖父 岡田英次(久世大和守) 幕府老中
伊吹吾郎(伊東七十郎) 伊達藩家臣
高橋昌也(茂庭周防) 伊達藩家臣


        語り 和田篤
それまで、悪役とされていた原田甲斐を山本周五郎は小説「樅の木は残った」で、仙台藩を守った忠臣として描いています。周五郎小説には人間の誤解や偏見、それによって起る悲劇を描いているものが結構あります。山本周五郎のやさしさ、温かさを感じることが出来ます。
人には,心に秘めたものがある。簡単に人を卑怯者呼ばわりしては行けないね。
山本周五郎と原田甲斐は、それを教えてくれたよ。

映画化された山本周五郎作品

『町奉行日記 鉄火牡丹』(59・三隅研次監督) 原作 「町奉行日記」
『暴れん坊兄弟』(60・沢島忠監督) 原作 「思い違い物語」
『椿三十郎』(62・黒澤明監督) 原作 「日日平安」
『青べか物語』(62・川島雄三監督) 原作 「青べか物語」
『青葉城の鬼』(62・三隅研次監督) 原作 「樅の木は残った」
『道場破り』(64・内川清一郎監督) 原作 「雨あがる」
『さぶ/遊侠無頼の徒』(64・野村孝監督) 原作 「さぶ」
『五瓣の椿』(64・野村芳太郎監督 原作 「五瓣の椿」
『赤ひげ』(65・黒澤明監督)
『冷飯とおさんとちゃん』(65・田坂具隆監督) 原作 「ひやめし物語」
『なみだ川』(67・三隅研次監督) 原作 「おたふく物語」
『斬る』(68・岡本喜八監督)
『どですかでん』(70・黒澤明監督) 原作 「季節のない街」
ひとごろし(76・大洲斉監督) 雨あがる(99・小泉堯史監督
どら平太(00・市川崑監督) 原作 「町奉行日記」

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